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2018年秋季総合食品展示会レポート

94日(火)に日本に上陸した台風21号が高山の北側を通って行ったこともあり、飛騨高山エリアでは強風が吹き荒れ多くの地域で停電になりました。そんな中ではありましたが、展示会場である弊社展示会場は停電になることもなく、おかげさまで予定通り95日(水)6日(木)と2018年秋季総合食品展示会を開催することができ、大盛況の内に追えることができました。

台風の被害が多い中にもかかわらず、多くのお客様にご来場いただき、本当にありがとうございました。

今回のテーマは「千客万来、食が多様化する時代の魅力づくり」と題して、外国人観光客のみならず、国内観光客においても多様化していく食にクイックに対応していきながら、里山ならではの地元食材の魅力やその打ち出し方のアイデアや手法を共有する展示会を企画いたしました。

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今回で7回目となる弊社独自調査の外国人観光客満足度調査。今回からはより外国人観光客の動向を深く見るために、クロス統計を行い、欧米豪・アジア・所得別に傾向を分析しました。また特集では「外国人観光客の朝食事情から見える朝食戦略」として、今まであまり見えてこなかった朝食の満足度やニーズを探り、過去7回の調査の中ではいちばん読み応えのあるものになりました。

今回より、今後継続してこのようなニーズの深掘りを行っていくため、この調査結果については弊社展示会にご来場いただいたお客様には無料で配布させていただきますが、それ以外では有料配布とさせていただくことになりました。それだけ貴重な資料であるとご理解いただければ幸いでございます。

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テーマの中にもある、食の多様性への対応については、前回春の展示会に引き続き「フードダイバーシティー」ブースを設けました。今回は欧米豪に多い小麦アレルギーへ対応するグルテンフリー商品を前面に押し出した内容で、その中でもブラジル生まれのタピオカ粉で作ったチーズパン「ポン・デ・ケージョ」に注目が集まりました。味も非常に好評で、展示会後の問い合わせも非常に多い商品でした。

会場入り口の特設ブースでは、ウィンターシーズンに特に多くなる中国人需要に向けた、QRコードによる決済方法「WeChar Pay」や「Alipay」を日本で初めて同時に取り扱えるマルチ電子決済サービスのStarPayの提案を行いました。2019年の春節需要をこの決済サービスの導入でどの様に攻略していくか?ご来場者様からの関心も大きく、賑わいを見せました。

飛騨産ほうれん草の加工品を専門に扱うミチナルのブースでは、ほうれん草のパウダーに注目が集まり、ご来場者様にご協力いただいたアンケート調査結果でもベストスリーに入る注目度でした。抹茶に比べ安価であることと、添加した場合の色持ちが良いこと、また最大の特徴でもある「ノンカフェイン」であることなど、フードダイバーシティーにも対応した商材としても高い評価をいただきました。

自社ブランドであるツキイチコーナーでは、新商品である「スタイチラーメン」「低温調理レバー」「飛騨旨豚入り焼き小龍包」を展開。おかげさまでどの商品も大好評で、中でも「飛騨旨豚入り焼き小龍包」は中から出てくる旨みたっぷりのスープに多くのお客様が驚いておられました。

ツキイチコーナーに並んで今回初出展のアーバンの団子も大きな注目を浴びました。専用の俵型の焼台の販売もあり、醤油やあぶらえのタレをつけた試食は、1人一本食べてしまうほど好評でした。ココの強みは、やはりシズル感。秋の行楽シーズンに向けたイベントや、囲炉裏をお持ちの施設様にはビジュアル的にもマッチし観光客のココロを掴む一品となることでしょう。

ワインコーナーは春に開催したワイン会の影響もあり、今までよりもじっくり吟味されるお客様が多かった印象。エノテカブースではスパークリングを中心の展開で、年末年始のパーティー需要に向けた提案。特にソーヴィニヨン・ブランのスパークリングは、和食にも合うと好評でした。また、ワインコーナーからは外れますが、春のワイン会でいちばん人気だった東亜商事のイタリアワイン「コンテ・デ・カンピアーノ・アパッシメント・ネグロアマーロ」人気は健在で、樹上で陰干ししたネグロアマーロを使った贅沢で濃厚な味わいに感動されるお客様が多かったです。

その東亜商事で冷凍シトラスも好評でした。弊社ブースと並行して2箇所展開でのご提案でしたが、飲料だけでなく料理にも使える事と、鮮やかな色合がインスタ映えすると幅広い層からの支持がありました。

老健コーナーでは、今回初出展の「新田ゼラチン」の商材「ふわあわ」「もちのび」が大好評。特に「ふわあわ」は少量の添加で液体やペースト状のものを泡形状にでき、その出来上がった泡を冷凍にできる便利さもあって、今回の展示会ではいちばん人気の商材となりました。老健以外にも料理やデザートに幅広く対応した提案も好評で、今後の料理の魅せ方に大きな進化をもたらす期待が大です。

毎回ご好評いただいている地元食材コーナーでは、今回初出展の「キュルノンチュエ」と「飛騨狩人工房」の2社で展開。キュルノンチュエは原木から直接切り取った生ハムの試食や、いちばん人気の商材である白カビの乾燥ソーセージなどが人気で、今までキュルノンチュエでも配達されることのほとんどのなかった商材がヤマイチの便に乗ることが注目を浴びました。

飛騨狩人工房では飛騨産ジビエの展開。お手軽な猪串、鹿串、つくね串や、猪のしゃぶしゃぶ肉の試食は、「ほとんど臭みがない」「濃厚な旨味」と大好評で、特に猪のしゃぶしゃぶ肉は、秋冬シーズンの鍋提案に最適と、その場で原価計算されるお客様が多くいらっしゃいました。

恒例の食べくらべコーナーでは「業務用レトルトカレー食べ比べ」を行い、多くのお客様がご利用されました。普段食べ比べることの少ない業務用のレトルトカレーは、ベジタリアン対応、グルテンフリーのものから、価格の高いアッパークラスのものまで全8種類をご用意し、店舗の価格帯に合わせた試食をしていただきました。コチラもとても好評で展示会後に多くのお問い合わせやご注文を頂いております。

また今回の展示会の中で面白いコラボがありました。

三菱食品のダシと地元の味噌醸造元「こうじや柴田春次商店」のコラボ。

インバウンド需要への対策として、ビュッフェ会場にてローカルの味噌とダシを合わせお客様自身に味噌汁を作ってもらうという提案は、今まであるようでなかったもので、弊社独自調査の結果にもあった「外国人観光客の朝食満足度の低さ」への対策にも繋がるものでした。とてもタイムリーな提案に、配布した外国人満足度調査結果に照らし合わせながら、導入を検討するお客様も多く見受けられました。

こういったメーカー様のクイックな対応は本当にありがたいことです。

こんなカタチで2日間の展示秋を大盛況の内に無事終わらせることができました。ご来場いただきました皆様、何かお役に立てる内容がございましたでしょうか?

気になった商品、提案内容、その他気になった点など、ぜひ担当の営業やヤマイチスタッフにお声掛け下さいませ。また、ご注文もお待ちしております。

次回は20193月の春季展示会です。

この夏は台風によるJRの運休など、観光客が入りにくい状況が続きましたが、その中で気づいたことがございます。それはやはり「地元需要の掘り起こし」であるということ。地元のお客様が行ってみたくなるようなご提案を、次回の春の展示会では企画しようと考えております。

ぜひ、来春の春季展示会へのご来場をお待ちしております。